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December 18, 2007

East Sussexの修道院でのクリスマス

ロンドンから列車で一時間半弱の距離にあるEast Sussex County議会議長のBob Lacey氏から、East Sussexの地域の名士を集めたクリスマスパーティーを開催するので来て見ないかとのお誘いがありました。お誘いがあったとは言え、実は今回お会いするまではまだお会いしたことのなかった方なのです。

一期一会を大事にしたいとの私の就任の挨拶状に反応しての儀礼的なお誘いはあったのですが、まさか実際にクリスマスパーティーにお呼びいただくことになろうとは思ってもいませんでした。

私も一期一会を大事にしたいと言った以上はそれを行動で示さなければならないとの「言行一致」の気持ちから、午後3時半には暗くなってしまう12月後半の午後遅くに、ビクトリア駅から列車に乗り南下しました。

あまり人気のない駅に降り、何とかタクシーを見つけ、会場のMichelham 修道院(priory)に到着しました。人里離れたところにある中世の雰囲気を漂わせる昔の修道院の建物です。ここがクリスマスパーティーの会場なのです。15__intro

会場は古い修道院にも拘らず趣向は新しくしゃれており、地元の高校生によるジャズバンドの演奏を聞きながらのパーティーでした。Rimg0635
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Bob Lacey議長は今年一年のEast Sussex Countyの実績を一つ一つ挙げながらお世話になった地域の皆さんへのご挨拶をなさっておられました。高齢者福祉に力を入れていること、地域の学業成績がよい結果をあげていること、音楽教育で特色のある成果が上がっていること、しかし政府の地方財政締め付けは問題が大きいこと、などでした。

私との個別の会話の中では、政府が中央主権的な政策を打っていることには我慢ならないとのお話もありました。特に教育に関して、現在は個別の学校建物の改修に対して政府から学校に直接補助金が交付され、地元自治体は蚊帳の外に置かれていることには口を極めて批判されておられました。「地元の事情を最もよく分かっている我々を素通りして地元のことを知らない中央政府が直接現場介入することは嘆かわしい」、と。私も最近の英国の教育分野を含む地方財政改革の動きは承知しているので、Lacey議長の憤りはよく分かるような気がします。

保守党のLacey議長は、「労働党政権に比べ保守党の考えは地方分権を進める方向にある」、とおっしゃっておられましたので、私が、「政権の如何に拘らず中央政府は中央集権的発想癖中毒(addiction)ということがよく言われますが」と水を向けると、「確かに政権を取るとどうしても自分でものごとを決めたがるので分権が阻害されがちになることは往々にしてある。今のうちに分権の方向を確定させておかなければね」、と笑って答えておられました。

Lacey議長からは会場の皆さんを何人か御紹介いただきました。労働党のリーダー、Sussex地域を所轄するLewes司祭(Bishop of Lewes)、各市の議長、East Sussex Countyのチーフ・エキュゼキュティブなどの方々の中に、エリザベス女王のEast Sussex地域代理人(Lord Lieutenant)をお務めの方もいらっしゃいました。珍しい肩書きの方にお会いできたので、いろいろお聞きすると、全国にこのようなポストがあり女王陛下の行幸などの調整をしているのだそうです。事務所はcounty hallの中に確保されているのだそうです。日本に置き換えると、宮内庁の出張所が各県庁にあるようなものでしょうか。さすがに君主制を敷く国ならではの体制です。

お会いした方々に、来年は日英外交関係150周年の記念すべき年であることをお伝えすると、中には、「日本人の中には英国人が昔持っていた精神がまだ残っており、親近感がある」と嬉しい話をしてくれる人もいました。来年日本を旅行する予定の人も何人もおられ、その際には事前に我が事務所に連絡する旨の約束を頂きました。話の中で、日本で美味しい日本食を食べてみたい人が多いことにも驚かされます。我々も出来るだけの便宜供与を図りたいと感じた次第です。

ところで、East Sussex County議会は、議会の模様をインターネットビデオにより広く公開している点でも特徴があります。Lacey議長からは地方議会の議論の実際を見てみないかとのお誘いもあり、改めて機会を作りたいと思っています。

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