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September 23, 2007

ロンドン市長の大ファンのベルリッツ教師

ロンドンに赴任してベルリッツの英語教室に通い始めました。赴任前に、東京の溜池のベルリッツには短期集中で通いましたが、ロンドン赴任後2ヶ月にして再度通い始めました。

9月22日の午前中、大英博物館の近くのHolbornにあるベルリッツに、朝9時に出向きました。少し早く到着したのですが、誰もいないので少し待っていましたが、流石に9時にはドアが開き、ギリギリのタイミングで開業です。客を入り口で待たせるなよ、と言いたいところでしたが、ここはぐっと我慢。

Valessen Sunnyという名前の熟年婦人が私のロンドンで初めての教師でした。午前中90分に亘り、イギリスでの生活状況などを話題に話をしました。

彼女は、アメリカ人ですが、日本、スペイン、スウェーデン、オランダなどを渡り歩き、年齢を重ねた現在はロンドンに腰を落ち着けているのだそうです。やや稚拙な表現になりがちな私の英語の言わんとするところを汲み取り、文法的に的確な表現をご教示してくれます。

職場で英語で話している時には、こうした英語のチェックをして頂ける機会はそんなにはないので、やはり、餅は餅屋、ということでしょうか。

Sunny女史は、今のロンドン市長のリビングストン氏の大ファンのようです。ロンドンの混雑税の仕組みを何故日本でも入れないのかと、問い詰められてしまいました。

私は、敢えて、①英国では現在の都市構造を動かせないために交通規制で混雑を凌ごうとするが日本は都市構造を変えることができること、②法律を所管しているのが各省庁であり、そこまでのコンセンサスがまだないこと、③ロンドンのように首都の公共交通を一元的に管理している機関がないこと、④道路目的財源が豊富にあり、規制強化で交通制御をするインセンティブが乏しいこと、をあげましたが、ロンドンの混雑税の仕組みは日本でも非常に注視していると付け加えました。

東京でも最近イオカードが導入され、地下鉄、バス、JRなどで共用できる仕組みにはなっていますが、ロンドンのように、オイスター・カードという共通カードを活用すれば、非常に割安に公共交通機関を活用できるところまではいっていません。とにかく、ロンドンの地下鉄とバスのネットワークは驚くべき密度なのです。自家用車の使用に混雑税を課金し利用制限を行いながら、受け皿としての公共交通機関の利便性を飛躍的に高めているのです。

しかも、16歳以下のバス利用は無料です。そして、見込みよりバス利用者が増えた見返りに9月末からはオイスターカード利用の場合のバス料金を10%引き下げる決定までしています。日本で公共交通機関が廃止の憂き目にあったり、料金を高くしている状況とは決定的に異なります。ロンドンでは、公共交通機関の目的は、独立採算自体ではなく、環境、住みやすさに如何に資するか、というところにあるのです。この点は日本も大いに学ぶべき点です。

毎日のようにバスと地下鉄を利用しているロンドン住人としては、現職の市長の手腕には一目置かざるを得ません。

偶々私が当たったベルリッツの教師までもがリビングストン市長のファンなのですから、来年5月の市長選挙は、現職有利は評判どおりなのかもしれません。

Sunny女史に、トヨタのプリウスは、混雑税の免税車種だということを知っていますか、と聞くと、彼女は知りませんでした。環境に優しい車は、混雑税の対象から除外している施策は、意外に知られていないのです。これは我が事務所の職員から聞いた話です。Sunny女史は、これからトヨタに関心を持つと言っていました。

兎に角、ロンドン中心街に入ると一日8ポンドが課金されます。2000円です。居住者は9割減免の措置がありますが、自家用車保有の人にとっては辛い措置です。そこまでして公共交通にシフトさせようというロンドン市長の信念は大したものです。石原都知事はどう考えるのでしょうか。

東京には、大型ダンプが国会議事堂や皇居周辺を平気で走っていますが、東京都心に混雑税が導入されると、様相は一変するでしょう。環状道路の完成と併せた都心への混雑税導入、そして鉄道網と連携したバスのネットワークの密度拡大が実現すると、東京もロンドンの公共交通システムに近くなるような気がします。

語学学校に来て、単なる語学だけではなく、政策議論までできることは、予想外のことで、有難く思いました。語学学校の後は、大英博物館に向かいました。

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