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July 28, 2007

無事ロンドン到着。チュエルシーに宿舎を確保。

7月23日の朝7時に恵比寿の自宅をタクシーで出立。高校3年の次男が荷物を持って階段の下まで見送りに出てくれました。

別れに何か言いたそうでしたが、気恥ずかしいのか黙っていました。私からは、「受験がんばれよ」と言って別れました。車の窓から見ていると大きく手を回して、別れを惜しんでいるような仕草がまだ子供の面影を忍ばせます。別れてはじめてわかる親の存在意義かもしれません。

荷物が多いこともあり女房が成田まで付いて来てくれました。道路が空いていたこともありタクシーは8時頃に早々と到着。12時の出発なので時間はたっぷり。

80キロくらいの荷物があり、チェックインは一苦労。スーツケース2つ、ダンボール2つ。これが単身赴任の荷物の全部。昨日一日かけて荷造り。女房のほうが箱に隙間なく埋める技術はあるようです。元「箱入り娘」だった名残か。足りないものは逐次日本から送ってもらうことにしています。

このレポートはJALのSAKURAラウンジで書き始めています。パソコンのホットスポットのはずですがうまく繋がりませんでした。Vistaにはなかなか慣れません。仕方がないのでオフラインで作業。このメールの送信はロンドンに到着してからになるでしょう。

さあこれからどのような仕事と生活が待っているか。海外赴任は初めてで全く未知の分野に挑む感じです。あまり張り切り過ぎないように徐々に慣れていきたいと考えています。まあ、それなりの人生経験もあり、大丈夫だとは思いますが。

JAL401便の中は快適に過ごせました。飛行機は安定的に巡航し、12時間あまりのフライトで、ヒースロー空港に現地時間の16時35分に無事着陸。飛行中は暇なので、座席に備え付けのビデオ映画を3本も視聴しました。「300」という変わった題名の、ヘロドトスの「歴史」中のテルモピライの戦いに題材をとったスパルタの武勇物、「The Number 23」という数字23の魔力に取り付かれた男の数奇な運命をたどったもの、「ミモジー」というファンタジーもの。日本で見る一年間の映画の本数に匹敵する本数を見てしまったような思いです。それにしても飛行機の中の映画鑑賞技術は、とてもレベルが上がっていることを感じます。

ヒースロー空港には、ロンドン事務所の方々が出迎えに出てきてくれました。荷物が多いので助かります。宿舎を探すまでは、事務所の近くのホテルで滞在することになります。宿泊先は「THISTLE HOTEL」(THISTLEとはアザミの意味)。Whitehallという国の官庁街にあるこのホテルはデラックスではないものの、宮殿のような建物に入っている趣のある静かな場所。体格のよい馬が交代で警備をしている姿に出くわしましたが、都会のど真ん中で歴史を感じさせる不思議な光景です。

しかしホテルの一泊の料金が日本円で3万円を越える事態には驚きます。それでもロンドンでは安いのだそうです。円安・ポンド高は円建てで給与が支払われる在留の日本人にとっては過酷なことになっています。日本の金利安に便乗した円資金の調達、それを外貨に代えて英国をはじめとした欧州投資の原資とする円キャリートレードの影響をまざまざと感じます。かといって日本で金利を引き上げることに対する警戒感は根強く、対応の難しさを感じます。国が大借金を抱えているということは、国の金利政策の弾力性を奪い、そのディストーションの結果に便乗できるめざといファンドが調達金利の安さと投資先のハイリターンの差により巨額の利益を得やすい構造になっているということです。日本の豊富な資金を国内の投資に使えばいいのですが、公共事業の抑制や厳しい歳出削減で資金の向かう先が日本にはないのです。

この桎梏状態の正解は増税による財政資金の調達とそれを原資にした生産性の高い分野への投資と雇用の確保のように思えますが、国内の政治環境はそういう議論を許さない状況にあるようです。八方塞の状況で我慢の時間だけが過ぎて行きます。

到着後、事務所で前任者や所員の皆さんと少し打ち合わせをして、初日はホテルで休むことにしました。

翌日の24日からは宿舎探しと挨拶回り。到着の週は宿舎の探索を最優先とすることにしました。ホテルだとはやり窮屈だし、とにかく単価がとても高いから出来るだけ早く自前の宿舎を確保したいという気持ちがあります。

赴任の週に日系の不動産屋さんに20件近くの物件を紹介いただきながら、最終的にスローン・スクエアーの近くのコンバージョンフラットに居を構える方向で話をまとめるところまで漕ぎ着けました。事務所の現地女性スタッフのクレア・ハリスさんにも同行願ってアドバイスをいただいたりしました。ロンドンを熟知している地元の方はやはり頼りになります。

tころで、20件もの件数の物件探しをすると、それなりの「目」が出来てきます。個々人の生活の一端も垣間見る機械となる住居探しはなかなか得がたい経験です。ケンジントン・ハイストリートの近くのフラットでは、引越し間近の女性モデルのような方がまだいらっしゃる状態を見せていただく機会もあり、思わず、「脈拍数が増えた」思いがしました。

住居に決めようと思っているところは事務所のある官庁街から地下鉄で20分くらい。歩いても45分くらい。26日の早朝は、実際に歩いてみました。ダウニング街10番地、ウェストミンスター寺院、ヴィクトリア駅、イートン・スクエア、スローン・スクウェアー、と歩くとその場所に到着しました。「ウオ―リーを探せ」に出てくるようなビクトリア調のレンガ造りの家々が並ぶ街路の一角にある、「これこそイギリス」という雰囲気たっぷりの建物です。チュエルシー地区の中心地区にあり、付近の散歩がとても楽しみです。Rimg0151

あと数日で入居可能とのことで、現地を品のよい年配の家主の女性に詳しく案内してもらいながらじっくり検分しました。この家主の方は、つい先刻スペインの休暇から帰ったばかりで、とても人のよさそうな方でした。同行していただいたハリスさんの話では、「彼女の発音からすると家主さんはスペイン系の方ではないか」、とのことでした。

ということで、ロンドン到着後のウィークデイは忽ちのうちに経過しました。まずは滑り出し順調です。

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