Skypeによる「とげぬき地蔵通り商店街」での買い物
先週、巣鴨のとげぬき地蔵通り商店街に行って来ました。平日の昼間でしたが、年輩の方々で随分とごった返していました。おばあちゃんの原宿と言われるだけあって、流石に活力があります。
じつは、これ、東京海上研究所の直井優子さん達の実験のおつき合いでした。
直井さん達は、老人ホームのおじいちゃんおばあちゃん達が、老人ホームに居ながらにして自分で欲しいものをとげぬき地蔵商店街で買い物が出来るように、双方向映像生中継買い物実況の実験をしに巣鴨に来ていたのです。
Skypeという新しい超小型画像電送機器とEモバイルを組み合わせ、高速でとても安価な双方向画像伝送により、老人ホームにいながらにして買い物が楽しめるのです。
直井さんの技術支援の元に、老人ホームの介護師の方がおばあちゃんとやりとりをしながら欲しいものを買い求めていました。おばあちゃんの中に、昔とげぬき地蔵通りで買い物をした人がいて、あそこの店の最中が美味しい、ということになり、実際にそのお店で買い物をするのです。
おばあちゃんの言葉の数でポイントを加算し、そのポイントがたまれば何か特典を与えると行った仕方で、意欲を引き出すことも考えているようです。
前回の実験では、老人ホームで何もすることが無くぼんやりしていた老人達が、この実験に異様な興味を示し、普段は20分くらいの集中力しか持たないのが、1時間を超える集中力を持続させているのです。「アー楽しかった」という感想を思わず発したおばあちゃんの声も記録に残っていました。石井威望所長は、この様な心理状態のおばあちゃんの脳波の活性度を調べてみたいと、医学部出身者らしいコメントをなさっておられましたが、こうした刺激が高齢者を元気にするであろうことは明らかなように思われます。
機器の活用は非常に簡単で、画像伝送の費用も格安で、いろんな分野での応用が可能です。例えば、全国各地で商店街の衰退が進んでいますが、この機器を持参し、何とか老人ホームのおばあちゃん達の昔懐かしの商店街買い物ツアーも可能になると、条件不利地域の商店街でも顧客獲得が可能になります。実際にそこに行かなくとも、双方向の画像伝送システムにより居ながらにして買い物が楽しめるからです。
買い物だけではなく、遠く離れた親戚を訪問するようなことも可能になります。格安の通信料金ですので、安心して、長い時間来し方行く末を話し込めます。
ICT技術の発達は目覚ましいものがありますが、その応用分野が手つかずで技術ばかりが先行する観が否めません。技術の達成度を各分野に上手に裨益し、地域の抱える課題解決に結びつける努力が不可欠のように思われます。何事も諦めてはいけません。向上心があれば、そこまで技術は来ているのです。ラストワンマイルの努力と支援が不可欠です。
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