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May 15, 2007

社会衰退の兆候の特徴

須坂市の三木正夫市長が、ご自身のメルマガの中で、歴史家のアーノルド・J・トインビーの言葉を紹介されています。

トインビーは、「社会が衰退していくときに共通して現れる5条件」として、

1国民の心にエゴイズムが生じる。
2国民が自立心を失う。
3指導者が大衆迎合を始める。
4若者の指導を怠るようになる。
5幸せを金や物の量ではかるようになる。

ということを言っている、と。

インターネットで色々調べてみると、どうやら、トインビー先生の「歴史の研究」の中での記述のようです。この本は、大著であり一朝一夕には読めませんので、そのエッセンスを集めた、「試練に立つ文明」という本を読んでみようと思います。

以前、ハンチントン教授の「文明の衝突」という本を読んだことがありますが、ハンチントン教授はトインビーの弟子なのだそうです。

ところで、

「国民の心にエゴイズムが生じる」→ 現代の世相はその傾向が確かに強いようです。
「国民が自立心を失う」→ 国や自治体頼みの風潮が目立つようです。何でも他人にせいにする風潮も。
「指導者が大衆迎合を始める」→ 選挙目当ての迎合的政策群の多用もあるでしょう。
「若者の指導を怠るようになる」→ 教育力・学力の低下、若者に誰も注意をしない風潮は確かにあります。
「幸せを金や物の量ではかるようになる」→ ホリエモンや村上ファンド、高給外資系企業に群がる東大生。片や農山村の医師不足。

といった当てはめをしてみると、日本にも心配な風潮が目立ってきています。

トインビー先生は、文明は外からの力や技術革新ではなく、内部要因によって衰退する、と喝破しているのですが、そうならないために、我々に何が出来るか考えてゆきたいですね。50歳を過ぎて、若い世代に対して何を伝えていくべきか考えたい気分になってきています。

ところで、当の三木須坂市長は、あるエピソードをあわせて紹介されています。それは、ある会合で須坂市民の方から「行政無線がよく聞こえない」というお話があり、とっさに「屋外スピーカーを設置してほしい」との要望かと思ったところ、その人は、「屋外スピーカーを設置するのは費用がかかるので、防災ラジオを有償で配布してはどうか」という提案をしたのだそうです。

須坂市はまだ衰退しません!! そして多分、南信州地域も。

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