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April 15, 2007

「地域の棚卸し」

青森市で行われた政府主催の「地域活性化応援隊派遣相談会」に、「相談員」として急遽派遣され、日帰り出張をしてきました。

私は、青森県内で@ami`zというSNSを立ち上げている米田剛さんと越川俊光さんから、このSNSに「青森県内でより多くの地域住民の参加を促し、青森県の公益的な流通基盤とするするための官民一体となった検討が出来ないだろうか」という御下問に答える任務を帯びての参加となりました。

さて、と悩み、それでは、と、泥縄的ではありましたが、青森県庁の担当の部長さんと課長さんにも声をかけ、供に相談に乗りました。結果は、官と民とがお互いに「意気投合」し、建設的な方向の展望が見えました。相談の場が、即問題解決の場に早変わりしました。「地元のことは地元の人で」、というのがやはり基本です。私はファシリテーターとしての繋ぎ役を果たしました。

米田さんや越川さんの熱意溢れる話を聞いていて、SNSは地域活性化の議論のプラットホームの役割を確実に果たしうることを確信しました。その場にいた内閣官房地域再生推進室の島田和明参事官補佐に、地域SNSに参加しているのかと尋ねると、否という返事が返ってきました。大事な地域再生ツールだから是非参加してみるようにと、ついでに促しておきました。

さて、この相談会の前段で、「地域活性化伝道師」の金井啓修氏、福田興次氏、蘇我治夫氏、傍示銑太氏、三上亨氏他によるパネルディスカッションがありました。それぞれの立場で各地で地域興しに取り組んでおられる実践的な話に、思わず引き込まれました。実践に裏付けられた伝道師の話は自信と確信に満ち溢れています。無から有を生むには、人材が大事であることを再認識します。

パネリストの話の中で幾つかのキーワードが心に残りました。以下記します。

・「地域の棚卸し」が必要だ。地域に昔からある資源をもう一度見直してみることで地域の再発見が出来る。
・地域づくりの計画は長い目でやっていくことが肝要だ。1年の計画は種をまけばよい。10年の計画は木を植えることが必要だ。しかし100年の計画は人を育てなければならない。
・地域づくりは、「財源」と「権限」が自立しないと駄目だ、という言う人がいるが、その前に必要なのは、「意識」の自立。
・地域の活性化のためには3つの「S」が必要だ。参加しやすくなるような活動のstandard化と、分かりやすいsimpleさ、そして特色豊かなspecialなものがあること。
・地域の誇りと自信を持たせるために、車のナンバープレートをご当地ナンバーに出来ることはとても有効。金をかけずに誇りが持てる。ドイツでは数多くの地域ナンバープレートがある。
・「Jリーグ」が出来て、地域に誇りが出来た。磐田出身者が昔は浜松出身だと嘘を言っていたが、今はジュビロの磐田出身ですと言えるようになった。
・まちの「紋章」は意外に重要だ。欧州では合併市町村の旧地域の紋章が並んで市庁舎にかけてある。訪問時のお土産も「紋章」を持っていくと壁に飾ってくれる。人形などのお土産は倉庫行きが通例だ。町の写真集も重要。写真集を土産に持っていくと、相手方から、訪問者は地域の魅力を大事にしている人たちだと認識される。
・地域振興は「兎と亀の物語の後日譚」が参考になる。第1話は、兎が怠けて亀が勝った。第2話は、兎が頑張って兎が勝った、第3話は、ゴールを川向こうに設定したため泳げない兎はゴールに行けず亀が勝った。第4話は、道では兎に亀が乗っかり、川では亀が兎を運び、両者が同時にゴールできた。地域振興のためには競争よりも協力が大事だ。
・地域づくりはオセロゲームのようなもの。端と端が変われば一挙に局面が変わる。

夕方、青森市内で、青森の地場のものを酒の肴に知人と懇談してきましたが、青森の旬の食材は天下一品でした。日帰りにはもったいない往還でした。

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