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March 04, 2007

大学教授の退官記念の会

3月3日、皇居の近くの如水会館で、手塚和彰千葉大学教授の退官をお祝いする会があり、参加してきました。1970年からの千葉大勤務ですから、37年間の研究生活というになります。

200人以上が参加の会は、教授のこの37年間の交友関係が集大成したかのような退官式でした。労働法や外国人労働問題、社会保障などが専門分野で、若き日には当時の西ドイツに留学(ケルン大学)し、また、1996年からはマックスプランク国際比較社会法研究所客員研究員も務めるなど、特にドイツ労働法制に造詣が深いことでも知られています。

したがって、退官式には大学関係者、法曹関係者の他に法務省や外務省の関係者が多く参集していましたが、この退官式で際だっていたのは、郷里の関係者が多かったことです。

手塚先生は週末は安曇野の別宅に帰り、高校まで信州に在住した繋がりをもとにネットワークを持たれ、また精力的に郷里への思いをメディアに綴っています。最近では、松本市民タイムズのコラムに「信州を考える」という連載を続けてきています。市民タイムズの新保力社長もこの会に参加されていましたが、手塚さんの筆の力には一目置かれておられるようでした。

信濃の繋がりは手塚先生の原点なのかも知れません。会には幼なじみが随分と来ていました。手塚先生の小学校の恩師の鴨居昭三様ご夫妻もお見えでした。志田とみ子さんという手塚さんの小・中学校からの友人は、ブリュッセル弦楽四重奏団のバイオリニストですが、たまたまこの弦楽四重奏団の来日公演があり、志田さんが手塚さんへの贈りものとして、弦楽四重奏団の演奏をご披露いただけました。1

シューベルトの「ロザムンデ」、ウェーベルンの「ラングザマー・ザッツ」、ドボルザークの「アメリカ」、そして日本の歌曲「夏の思い出」の4曲です。久しぶりに聞いた弦楽器のアンサンブルは、心地よいものでした。特に「夏の思い出」のメロディーはバイオリンにピッタリです。

志田とみ子さんは、鈴木メソッドの鈴木鎮一氏に師事し、欧州に渡り、欧州はもとより世界各国でソロ、室内楽で活躍されてきました。ブリュッセル王立モネ歌劇場管弦楽団第一バイオリン首席、ブリュッセル音楽院教授を務められ、最近退官、現在はブリュッセル弦楽四重奏団の第二バイオリンを務めておいでです。残念ながら腕の怪我のため、当日の演奏では第二バイオリンは別の方がお務めでした。

そう言えば、松本の女鳥羽川沿いに「まるも」というクラッシックな雰囲気のあるコーヒーショップがありますが、新田貞雄という今はもうご高齢のご主人が、昔、「バイオリニストの志田とみ子さんのお父さんも毎朝、コーヒーを飲みにやって来て、レコードの話や演奏会の話をしていった。娘も才能教育研究会の幼稚園に通ったりして、鈴木鎮一先生ともお話をするようになった」という半生記を、地元紙に書いていたことを思い出しました。

松本の女鳥羽川の畔の喫茶店で聞いた音の原体験が、鈴木メソッドを通じて娘にも伝わり、ベルギー経由で、また日本に戻ってきたと言うことでしょうか。 

私は、手塚先生とは、高校の後輩ではありますが、知り合ったのはごく最近のことです。にもかかわらず、この様な会合にお呼ばれし、光栄なことでした。お祝いの席では、ご無沙汰している郷里の先輩方との交歓を楽しみました。郷里における手塚さんの縦横のネットワークの全容が分かったような気がしました。

手塚先生は、これから弁護士として、また青山学院大学の教授として更にご活躍されるとのことです。特に若い女学生の多い青山学院大学でのお仕事には、若返りの要素が多いものとして、期待するところ大のようにも思われました。私も次はこちら方面のネットワークの広がりにあやかりたいものです。

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