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January 07, 2007

SNS「ひょこむ」と小学校区単位のコミュニティ振興

兵庫県をベースとした地域活動支援型バーチャルコミュニティにSNS(ソーシャルネットワーキング・サービス)「ひょこむ」というものがあります。


私も正月明けに職場の知人の紹介を受け加入しましたが、とても内容豊富、メンバーもきっちりとした紹介制で、参加についての不安は少ないように思われます。

SNSは、知らない人同士をネット上でつなぐだけではなく、交流を通してつながった人同士の関係を強化するという点に特徴がありますが、これをうまく活用すると、地域から消えようとしている「人の絆」を再生・強化することができると考えられ、SNSというネット上の空間と実際の地域社会とが連動する仕組みを構築することができれば、さまざまな地域課題を解決する強力なツールともなりえます。

そのSNS「ひょこむ」の書き込みで、兵庫県が主催する「県民交流広場」という事業が目に入ってきました。

その内容を要約すると、概ね校区単位で身近な活動の場づくりを支援(1地域整備費1000万円、活動費300万円、県内829校区すべて取組可能)というもので、これを切っ掛けに、地域の人々が地域の課題を踏まえ、どんなコミュニティにしたいという議論をし、そのためにどんな活動を行うべきか、どんな拠点施設を自分達でつくるのか、といった取組みが積み重なり、それが大きな流れとなって地域力が強化されていく、ということが想定されているのです。 (詳しい内容は http://www.hyogo.kouryu-hiroba.jp/index.html)

整備費は、地域活動充実のための備品購入に使え、活動費は、地域づくり活動展開の呼び水に有効活用できるようです。堺屋太一氏の書いた、「エキスペリエンツ」の世界が広範な形で広がりうる制度的素地が出来ているようにも思われます。

企画づくりの主体はあくまでも地域住民自身ですが、NPO、専門家も地域コミュニティに入り込み、知恵を提供し協働して、創意工夫に満ちた地域づくりが期待されています。

手の届く範囲の小学校区での密度の濃いコミュニティ振興策は、地域にとって「革命」的な出来事かも知れません。昭和40年代の旧自治省の進めたコミュニティ振興も小学校区単位を想定しており、やはり人々のまとまりはこの単位が適当なのでしょうか。しかし、当時の議論は、人々の活動の有り様の支援にまで踏み込んだものではありませんでした。

この「県民交流広場」を主催する井戸敏三兵庫県知事の言葉として、

・あいさつも少なかった隣人同士が、励まし合い、助け合った阪神・淡路大震災。私たちは、あの震災から、心の通いあう地域社会の大切さを学びました。
・社会の成熟化や少子高齢化が進む今、身近な生活の場での人と人のつながり、それがもたらす知恵や温もりといったソフト面が、地域の貴重な資源として一層注目を集めるようになっています。

というフレーズがありました。やはり大震災を切っ掛けに、地域社会の絆の必要性を兵庫県は身に染みたということのようです。まさかの時に機能する地域力こそが真の地域力なのだという認識なのでしょう。「災い転じて福となす」の一環の取り組みだと感じ入りました。

ところで、兵庫県内829校区で1300万円というと、全体で110億円にもなります。この財源は、というと、「各地域においてカルチャー・スポーツ・レクリエーションの拠点となる施設の整備を進めてきた法人県民税法人税割の超過課税を活用」するということのようです。

旧自治省出身で地方税制に非常に詳しい井戸知事らしく、「施策には財源の担保」をきっちり図っているなあ、との印象も受けました。20年以上も前の昔の上司の面影を改めて感じた一瞬でした。

多分、この「ひょこむ」は、「県民交流広場」の支援にもフル回転することでしょう。 まさにコミュニティツールとしての面目躍如です。私自身もここの議論に東京在住のままではありますが、注視していきたいと思います。

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