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August 07, 2006

6年間の田中長野県政への県民審判

8月6日に長野県知事選挙が行われました。結果は新人の村井仁氏が現職で3期目を目指した田中康夫氏に6.8ポイントの差をつけ当選されました。投票率も65.98%と高く、県民の関心を呼んだ中での勝負でした。候補者選定の経緯からすると、新人の圧勝とも言える数値かもしれません。

私はたまたま、現職と新人のお二方をよく存じあげているので、この結果については、何とも表現しにくいところがありますが、今回の選挙結果を見る限り、このままの長野県政を続けられたら、長野県が地盤沈下してしまうのではないかとの、漠とした心配が県民の間に強まったように思えます。

田中知事は、車座集会やマスコミへの頻繁な登場により、県政を県民の身近なものにした功績は大きいと思いますが、そうしたイメージに比べ、具体的な長野県の仕事ぶりに関しては、県民の多くの方々が疑問をお持ちだったということのように感じます。

例えば、長野県の一人当たりの県民所得がここ数年大きく減少しているというショッキングな事実は選挙戦の中で広く知られたようです。

田中知事就任時の平成12年度と平成15年度のデータを比較すると、一人当たりの県民所得は、303万円から274万円と一割近く(29万円)減少しています。しかもこの間、全国順位を12位から21位へと急激に落とし、一人当たりの国民所得289万円より15万円下回る状況に至っているとのことです。

一人当たりの県民所得とは、企業の収益なども含む県民の所得水準、すなわち地域の経済力をはかる指標です。この数字が減少するということは、長野県の経済力が低下しているということになります。全国的に見ても長野県の経済力の地位が大きく地盤沈下しているのです。長野県は潜在成長力、可能性が大きい県なのですが、それが生かし切れていないとの印象が県民にも浸透したのだと思われます。

厳しい財政状況の下、徹底的に無駄を省き、不必要な歳出を抑制することは、財政運営の鉄則です。これは現職の田中知事の言を待つまでもありません。しかし、それと同時に、経済の活力を維持、向上させるための取組を行わないならば、スパイラル的に経済が先細りし、経済の縮小均衡につながることは目に見えています。

田中県政は、借金を減らすことを県政の一大テーマに掲げていたようですが、県民の安心・安全を守り、生活環境を整備するといった事業までも国の削減スピードを大きく上回るスピードで削減し、少子高齢社会の到来やグローバル化、情報化の急激な進展など時代の変化に対応するための未来への投資をも怠ってきたとしたら、それは行政の手段(財政)と目的(県民福祉)を混同したことになります。


新知事には、田中県政の実績と問題点を客観的に評価して、活力と潤いに溢れた県にしていただきたいと願っています。良きにつけ悪しきにつけ、田中県政は、県政に明確なメッセージを残したことは事実ですから。

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Comments

経済と財政だけは知っていたって?
康夫の経済感覚は家計レベル。
「節約」は理解できるが、「投資」は理解できない。
自分でもオバサン感覚と言っていた。

Posted by: い | January 06, 2008 at 05:12 PM

それ田中のせいじゃないよ
分不相応の長野オリンピックで膨大な負債を抱えてしまったせい
田中の任期はその後始末
あの人、経済と財政だけは知っていた
姿勢は非常識だったけど

Posted by: | December 27, 2007 at 08:27 AM

田中知事の功績を十分認めた上で(感謝)、しかし、この先4年間を委ねることには躊躇・・・が、一長野県民としての私の結論です。
 二項対立やパフォーマンスの手法、唯我独尊的な県政運営は長野県に馴染みません。
 田中さんが最初の頃口にした弁証法に倣うなら、「反」の田中さんに対して「合」の村井さん。4年後にはまた新たな「反」が登場してくる・・・と言うことでしょうか。

Posted by: sisizanoushi | August 10, 2006 at 05:11 AM

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