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July 26, 2006

「コントラリアン的立場」を大切に

職場の新規採用の職員が4ヶ月の本省研修を終え、それぞれの府県で働くべく旅立つことが決まり、7月25日の夕刻、竹中平蔵総務大臣以下の省幹部で、彼らの送別会を執り行いました。

竹中大臣の送別の言葉が、いつものことながら奮っており、若い諸君には、新鮮に響いていたようです。

「皆さん若いうちは新鮮な気持ちでいらっしゃるが、そのうち、あちらの側にいる幹部のようになってしまう(笑い)。仕事になれることは必要条件だが、それだけではいけない。常に仕事の内容に問題意識を持って欲しい。証券業界の用語にコントラリアン(筆者註;contrarian = 反対の見解や立場をとる人)という言葉がある。逆バリという意味だ。世の中の常識に安易に流されず、それと反対の立場をとる方が成功する。皆さんもそのような意識を持ち続けて欲しい。」

概ね以上のようなお話でした。「叩かれても叩かれても意気軒昂」な竹中大臣の真骨頂の言葉のように聞こえました。

ところで、官僚組織も、叩かれ続けていますが、竹中大臣ほどには意気軒昂でないのが実感です。我々の中では自虐的に、「賽の河原の石積み」などと言っています。改革をやってもやってもきりがない、と。最近では、「自らの墓を掘って給料をもらっているようなものだ」という喩えまで飛び出す始末です。改革の方向性が、「小さな政府」、「官から民へ」、「国から地方へ」ですから、政府にとってはまさにそうなのです。そしてこの「改革は永遠」なのです。

若い諸君の送別会と相前後して、私も異動しました。2年4月務めた現局から大臣官房への異動です。「政策企画等担当」という役割を与えられました。この役割の中には、新たな地方分権改革の道筋を考える仕事も含まれているようです。

地方分権改革も、骨太方針を受けてそろりと第二期に入り込むことになります。分権改革のような時代の趨勢に沿った改革は、大きな石が転がり始めると慣性の法則で止まらないように、好き嫌いでやめられる性格のものではありません。こればかりは、コントラリアン的立場には立てないようです。そうであれば、石の上に上手く乗って制御し、方向性を誤らないようにしなければなりません。勿論、三位一体改革までの第一期分権改革の実績と反省を踏まえて。

若い諸君が、地方の現場で実体験を積み、早く我々の仕事を引き継いでもらえるようになることを期待して、彼らを送別しました。

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