我孫子市の予算編成過程の公開
朝日新聞の坪井ゆづる論説委員が、分権型政策制度研究センターのニューズレターで我孫子市の予算編成過程の公開のことをとりあげ褒めておられます。
新規事業の採用と査定内容を、作業の進展に合わせて時系列で載せ、住民からの意見を受け付けているという取り組みです。http://www.city.abiko.chiba.jp/index.cfm/15,11233,80,55,html
要求事業をランク付けし、判定理由もきちんと書き、それを更に時系列で更新していくという手法です。鳥取県などの先進例もありますが、我孫子市の手法は、見やすさという点でかなりのできばえと、褒めておられます。
事務方の労力はだいぶかかっているようですが、住民との協働が出来、信頼も得られるなら安いものだというのが坪井さんの評価です。
坪井さんは、三位一体改革論議で地方への支持が広がらなかった一因は、自治体の行政や議会への不信感が根強い、という見方をしておられます。ではどうするか、という観点で、我孫子市の先駆的な実例を紹介されているのです。
昨年までの三位一体改革議論の中で、「最後は民主主義の手続きで選ばれた自治体の首長と、霞ヶ関の官僚と、どちらを信頼するのか、ということなのでは」という問いかけを何人かの要路の方に行いましたが、多くの方が、「現時点では、首長よりも霞ヶ関の官僚を信頼する」という意見をお持ちでした。
双方が信頼を勝ち得ることがもとより必要ですが、住民の声をより的確に取り入れることに成功すれば、首長に対する信頼感が霞ヶ関を上回ることになるのかもしれません。
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