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August 28, 2005

「池坂やまびこ会」

「池坂やまびこ会」という長野県北安曇郡池田町町議会と東筑摩郡生坂村村議会の合同研修会があります。定期的に合同会合を行い、相互訪問を行う中で交流の実を上げているようです。

生坂村の村議会議長が、私の高校の同級生であることから、8月26日に年に一度の「池坂やまびこ会」に講師として呼ばれました。農山村にとって三位一体改革の中で、交付税制度がどのようになっていくのかが最大の関心事でした。先が読めないことが不安の元となっているようです。

少しでも考える材料を得たいとの、たってのご要請があり、出掛けて参りました。

隣接する南安曇郡豊科町、穂高町、三郷村、堀金村、東筑摩郡明科町の5町村はこの10月1日に合併して「安曇野市」として発足することが決まっています。人口10万人弱の市が誕生しますが、池田町と生坂村は当面合併を選択しないこととしています。両町村の北には、来年新大町市が誕生します。南と北の新市誕生に挟まれ身の振り方が問われています。

それでも、池田町と生坂村は、この後の合併の是非を含めて、検討を継続していく様子が伺えました。今後の少子高齢化の進展と財政環境の中で、果たして自立路線が何処まで継続できるのか、必ずしも自信があっての自立路線ではないようです。

生坂村役場の事情通から伺った話では、安曇野市側で、当面5町村の合併を優先したいとの気持ちが強かったとのこと。池田町や生坂村を含めて合併を検討した場合、北に行政区域が広がり、南の三郷村や豊科町が、行政区域の中心地域では無くなることに関し、懸念する意見があったとのこと。そういう意見があることを踏まえ、安曇野市の誕生後を視野に入れ、第2段階の合併に向け粛々と検討をしていくこととしているようです。

議員の皆様の研修会は1時間50分ほどでしたが、熱心に聞いていただけました。病気で欠席の方以外は全員参加で、地方財政の今後に関しての関係者の関心の高さを感じました。

講習会では、「財源の地産地消」という言葉を使わしていただきました。地元で上がる税収は出来るだけ地元に、という趣旨です。それでこそ地方分権の実が上がる、地域の納税者の顔を思い浮かべながら税金の使途とを決めていくことで財政規律も働く、という意味が込められています。しかし、税源のないところもあります。そのようなところは、地方交付税の財源保障機能を保持し、標準的な行政水準を保つのに必要な財源が確保できるようにしていく必要があります。現在は大都市を抱える府県ですら数千億円の地方交付税を交付されていますが、これは制度としておかしい。そうした財政力のある団体はできるだけ地方税で財政運営を賄えるようにし、農山村地域の自治体に地方交付税が重点配分されるようにしなければならない。そういう制度のあり方を目指すのが三位一体改革の本旨である、という趣旨の話をしてきました。

しかし、出身県で話をするということは、時として剣呑なことがあります。

夕方からの懇親会で、池田町の女性町議会議員の方と話をしていた折に、「ひょっとして@@さんとはどういう関係ですか」→「私の父です。」→「本当ですか。あなたのお父上とは昔職場で同僚だったわ。あなたがその息子さんなのね。小学校1年生の入学式の時に一緒に写真を撮ったことがありました。こんなに立派になられ・・・」という話が続きました。子供の頃まで知られているのでは形なしです。

池田町は祖母の出身地で、私の曾祖父が昔歯医者をしていて、一時期長野県議をしていた時期もありました。その後、その家は「井戸塀」になり、現在は祖母の実家は跡形もなく消えています。そのことを池田町の方に話すと、「@@は池田に結構ある苗字で、そう言えばあなたの顔も、@@の一族によくある特徴があるよ」と言われました。まじまじと顔を見られて人相判断まで行われました。

こうなってくるともうメロメロです。お里が知れてしまいました。講習会の前にこういう会話をしていたら、「地産地消」などと生意気な話は到底出来ませんでした。

その晩は、生坂村議会議長のFさんのご自宅に泊めていただきました。静かで涼しい山里の瀟洒なご自宅で、都会とは異なる意味で生活の豊かさを感じました。翌朝の朝餉は海草以外は殆ど自家製の材料で、みそ汁は特に絶品でした。Fさんの家では、味噌、漬物を製造販売して生業としています。私も中元歳暮で利用させていただいています。「心がかようおつけもの」というのがFさんの商売のキャッチフレーズです。

Fさんの漬物づくりに込める気持ちは、地域の今後の在り方への熱い思いにもつながっているように感じました。

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