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July 09, 2005

各務原市の情報システムの「全体最適化」

岐阜県の森真各務原市長に呼ばれ、職員研修の講師をしてきました。森真市長とは、この5月に札幌の結婚式でお会いして意気投合、その後愛知県長久手町での勉強会でも偶然遭遇し、今回お招きに預かりました。人間関係のつながりの奇縁を感じます。

2時間たっぷりの「三位一体改革」講習でした。市長、教育長以下250人くらいの幹部研修でしたが、市長さんからは、市の職員の意識改革をしたいので、「ばしっ」とやってくれと言われましたので、それなりの役回りを演じました。分かりやすさを重視したため、話がやや「講談調」になってしまいました。中味はいつもの内容でしたが、風邪気味で終わってからはどっと疲れました。

今回各務原市を訪問する中で、トヨタ方式の「カイゼン」運動を推し進め、創意工夫に富んだ地方行政のモデルとされている各務原市の実践を再認識しました。財政指標も極めて健全で、元気の良いところです。3年前に防災担当者として、岐阜の大規模山火事の対応状況の調査に林野庁関係者とともにご当地に伺って以来の訪問でしたが、いろんな局面で各務原市に触れれば触れるほど立派な市だと感心します。

市長さんや市の幹部の皆さんの話を伺うたびに、国の施策の動向を早く知ろうと努め、時代の流れの先を読み、常に先手先手を打ち、時代の荒波を乗り切ろうという意識の有り様を感じます。

この、「先を読むこと」に関連し、たまたま長野県山口村が岐阜県中津川市に編入合併された件が話題になり、森市長は、「とにかく当初の長野県の対応が稚拙すぎた。当初、どちらに行きたいかは住民の意志でしょう、などと突き放しておいて、住民がそれじゃあと言って住民投票をして岐阜県に編入合併する意志決定をしてから、慌てて引き留めにかかる。長野県民の文化遺産が労せずして岐阜のものになった。長野県の初動対応の誤りが全ての原因だ」とおっしゃっておられました。

先を読む意識の強い森市長からすると、そのように見受けられたのでしょう。「私も全く同じ感覚です、長野出身者としては慚愧に堪えません、県政史に残る対応ミスのように思えます」、と思わず同意しました。

ところで、各務原市では、庁内の情報システムを包括的アウトソーシング方式で再構築し、縦割り情報システムではない「全体最適化」を目指すシステム構築を構築途上なのだそうです。

NTTコミュニケーションズに全体管理を委託し、そこが専門各社の設備、ノウハウを集め「全体最適効率性」を追求しながら情報システムの進行管理を行うというものなのだそうです。

これまでの現行情報システムのままだと42億円ほどと見込まれる経費が、この手法でやることとした結果22.5億円程度で運用できるようになったのだそうです。何と半額です。

システム構築を含めて6.5年間の長期契約で、今後の展開が注目されます。情報推進課の五島次郎課長に熱のこもった話を伺えました。

市長秘書のパソコンからシステムの一部を見せて頂きました。秘書の女性に、「ところで市長は自分で使えるんですか」と聞くと、笑っていました。市長さんは、大所高所の立場でよいのです。どこかの例に見受けられるように、「ディーテール」に拘り過ぎ、バランスを失する論点に時間をかけ過ぎ、真に重要な課題に目が向かずに全体を見失う弊害もありますから。

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Comments

アメリカの友人で、大学を出て、山火事を消す仕事をしていた人があります。こういう人を、日本の木の多い県や市で雇う可能性はありますか?

Posted by: 飯野晴子 | September 29, 2009 at 11:04 PM

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