若手日本人女性ドイツ税理士として眩しい活躍
懐かしい人と再会する機会がありました。平成7年に私が採用担当だった頃採用を決めた女性キャリア公務員が、採用後留学し、その後留学時の体験から欧州での人生設計を心に決め、日本の公務員を退職、その後ドイツで税理士試験を受け見事合格、日本人としては希な現役のドイツ税理士として活躍しつつある人物です。
彼女が、会社の用務で久しぶりの来日の機会があり、私の職場の別の部署の企画で、欧州の附加価値税の国境税調整の現状などについて話を聞く機会があったのです。
彼女は、欧州の税理士なので、企業活動に当たっての欧州税務上のメリットの面から企業行動へのアドバイスを行う立場にあります。その観点から、欧州附加価値税の現状と今後の方向性について職業上高い関心があるのです。
日本の消費税と欧州附加価値税の比較を行いながら、日本の地方税としての地方消費税の制度改革の方向性についてアドバイスを行うという立場で勉強会に招かれたのです。
30歳を少し過ぎたくらいの年齢ですが、ドイツ語で税理士試験を突破しただけのことはあり、関心のある課題に関する問題意識については的確な分析を行っており、当時の採用責任者としては、異なる場所での勤務ながら、ホッとした気分になりました。
お昼を一緒に食べながらの懇談の中で、ドイツでは雇用保険と生活保護の関係調整が行われつつあるという話を伺いました。稼働可能な生活保護受給者を雇用保険の世界に戻し、併せて生活保護と雇用保険の給付の格差を是正する(雇用保険の水準を引き下げる形で)という制度改正がドイツで行われているという話を伺いました。
詳細は分かりませんが、ドイツでは、拡大する失業と社会保障給付の圧縮に向けての制度間調整を行う面からの努力が行われているようです。
我が国では、生活保護の認定率が地域によって差があることが問題にされていますが、欧州に比べ圧倒的に低い生活保護認定水準ですら問題にされている中で、生活保護認定のどこが問題なのか、実態を精査しよく検証しなければなりません。
私が採用した若い知性が、生きる世界を異にしたとは言え、間接的に日本のために貢献してくれつつあることに、ある意味で安堵感を覚えつと共に、併せて一人の女性としても幸せな人生を送って欲しいと思った次第です。
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Comments
楽しく拝見いたしました!
税理士試験まであと60日ほどみたいですね!
試験カウントダウンパーツがありました!!
ブログを拝見して、自分の税理士試験の時も思い出してしまいました・・・
Posted by: 姫路の税理士 | June 03, 2009 01:03 AM