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June 04, 2005

残雪の八甲田

6月初旬の週末にかけて青森県を訪れる機会があり、奥入瀬まで足を伸ばしました。青森市から八甲田山の山腹を越え奥入瀬までを車で往復しました。

奥入瀬渓谷は大学生の時代に一度父親と行った記憶がありましたが、30年近く前のことで、記憶も曖昧です。しかし、そのころと比べて随分と観光施設が整備されているように感じました。残雪が多いのか奥入瀬の水量も豊富でした。

今年は殊の外雪が多く、八甲田山の山腹にはまだ雪が沢山残っていました。ブナ林の地面は6月初旬のこの時期でも雪で覆われていました。その雪から水蒸気が上り、場所によっては霧となっていました。

山の斜面では雪の重みで小さな木々がなぎ倒されていました。大きな木でも雪の重みで倒れているものが目につき、枝が折れている木も沢山ありました。荒々しい自然の力です。

八甲田山と奥入瀬の中間にある、平安時代に開設されたと伝えられる蔦温泉に寄ってきました。古風な由緒ある温泉です。群馬の法師温泉に似た雰囲気のある名湯です。明治大正時代の文豪大町桂月が紹介したことから全国的に有名になったということです。湯舟の底からお湯がブクブクと沸いてくるのが分かります。
http://www.thuta.co.jp/tutaonsen.htm

奥入瀬からの帰りは田代平を横目に見て、雪中行軍銅像を過ぎ、ぐるりと八甲田山を巡る形で青森市街地に戻りました。時間にして4時間強のつかの間のドライブでしたが、県都の近くにこのような雄大な自然が控えていることに驚きを覚えます。

沿道沿いのフキノトウやタラの芽が目につきました。フキノトウは流石に花が咲いて伸びきっていましたが、タラの芽はまだ柔らかそうなものもあり、車から降りて少し自然の恵みのお裾分けに預かりました。午後の飛行機で東京に戻り、早速天麩羅にして頂きました。八甲田のタラの芽は大変美味でした。

東京でこれまで思っていた青森県の印象は、昨年夏の白神山登山と今回の訪問で一変しました。県民所得水準の面では相対的に苦しいところもあるかも知れませんが、東北の自然の懐は奥深いものがあります。誇るべき郷土だと認識しました。次は八甲田山を自分の足で登りたくなりました。訪れたいところが多くなり大変ではありますが。


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