越橋
ベトナムの経済発展は年率7%で成長しているようです。その背景に海外で過ごした越橋(Overseas Vietnamies)の存在があるという話をNHKBSで放映していました(「街角アングル」5月6日放映)。
日本の歴史でも同じですが、大きな変化は、常に外圧、外国との関係で生じるのだと思って番組を見ていました。その刺激を国を良くする方向で受けとめられるのか、かえって悪くしてしまうのか、その時々の政策執行責任者の手腕が問われているのは何処でも同じだと思います。一種の政策上の危機管理なのかも知れません。
番組の内容は概ね以下の通りでした。
・越橋のメンバーは常時情報交換を行い、ベトナム経済に新風を吹き込んでいる。
・祖国を捨てたベトナム人が海外で教育を受けたものの、滞在している国で異国意識は払拭できず、ベトナムに帰国したいとの気持ちが募り、祖国に戻っている。
・250万以上といわれる越橋のほとんどは南ベトナム関係者だった。
・戻ってきてのベトナムでのビジネススタート。
・「ベトナムが世界にとけ込めるように手助けしてしていただいて有り難い」とのホーチミン市の高官。
・祖国に潜在するビジネスチャンスを越橋は望み、政府はそのノウハウで経済成長を期待。
・しかし、様々な政府規制で活動にはまだまだ制約が多い実態。
・越橋がベトナムに永住するかどうかは悩ましい問題がある。いずれにしても英語をきちんと身につけることが必要な条件という認識。
・一方で、貧富の差が拡大しつつある。路上生活の少年が一万人を超えている。
・「SOS子供の村」に子供達の共同生活の場がホーチミン市にある。親がいなかったり、親と一緒に暮らせない子供達の共同生活の場。
・身寄りのない子供を教える音楽学校に通う子供がこの施設に沢山入居している。
・孤児院の子供達との出会いからヴィー先生が音楽学校を設立。歌が上手く軍服を着て前線で歌を歌い続けたヴィーさん。
・恵まれない子供達を無償で教える学校がハノイやホーチミン市に沢山出来ている。麻薬や犯罪の増加の結果、社会政策が必要に。
・枯れ葉剤の影響で障害を持つ子供の施設を慰問するヴィー先生。
・音楽学校の月に一回の発表会。観客の前で発表することが自信を与える。
・音楽が子供達の生きる自信を与えている実例。
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