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April 07, 2005

満開の桜と人の一生

4月8日は大変温かい一日でしたが、東京ではこの暖かさで、桜がほぼ8分咲きというか満開近くなりました。昼に国会に用事で出かけましたが、帰りは桜の並木を歩いて帰りました。この一瞬に生命の息吹を感じます。

目黒川沿いの桜もほぼ満開です。今朝出勤の際に、桜の花の下を通って駅に行きましたが、大変心地よいものを感じました。

どこもかしこも桜が目につきますが、毎年忘れずに花を咲かせるということは、並大抵のエネルギーではないように思えます。

晩は、42年勤続の女性職員の定年送別会でした。吹っ切れたような爽快な明るい笑顔に接し、眩しく思いました。ふと自らを振り返り、自分自身から仕事を控除して何が残るのかなあと、ふと不安に思った次第です。いろんな所に、生き甲斐のセイフティーネットを張っておかなければならないと少しばかりの危機感を持ってお見送りをした次第です。

彼女は、現役時代に陸上競技の公式審判員の資格を取り、各地に出かける予定が結構あるのだそうです。

彼女の送別会の後、先輩と二次会代わりに少しばかり飲みました。昨年奥さんを亡くされて、漸く立ち直ったところです。幸い、お嬢さんが大学生で下の二人の男の子の面倒を見てくれ、お父さんは、何とかやって行けているということでした。男の子二人ともそれぞれ受験でしたが、一人は名門大学の医学部に無事合格、もう一人も志望高校に無事合格で、お父さんは喜んでいました。

本当ならば夫婦で喜びを分かち合えたのですが。

先輩は、奥さんを亡くされてから、結構子供の面倒を見るので忙しく、何故か奥さんのことを夢に見ることはなかったとのことでしたが、それが先頃奥さんが夢に出てきて、思わず、「おいどうしたんだ」と聞くと、奥さんが、「生き返ったのよ」と答えたので、「おおよかったなあ」と思わず答えたのだそうです。

四半世紀以上連れ添った奥さんを亡くしたことは、先輩にとってはまだまだ心の傷になっているようです。緊張感がなくなったというか、支えを失ったというか、以前の先輩とは確かに違うのです。

桜は、毎年毎年再生し、過去を忘れたかのように咲き誇ります。人間は、それに対して、数十年間のサイクルで同じことを繰り返します。その変遷はゆっくりですが、個々人にとってはある日突然、死が訪れるのです。

桜のようにいったん花を落として翌年鮮やかに蘇るような芸当は為しえませんが、それでも、遺伝子が受け継がれ、次の世代に引き継がれているということは事実です。

今年の桜は、人の一生とのサイクルの違いを想像させつつ、生物として基本パターンは一緒だということを思わせる桜となりました。

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