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January 16, 2005

キューバの教訓

少し前になりますが、「必要は発明の母」という趣旨にでもなるのでしょうか、知り合いの東大の神野直彦先生から伺った 「キューバの教訓」の話をご披露申し上げます。意外な話として心の片隅に残りました。

・キューバ経済は、失われた90年代どころではなく崩壊の90年代であった。
・社会主義がひっくり返りソ連が無くなり支援金は出ない、米国の経済封鎖は続く、などにより何も来なくなってしまった。
・輸入は21%減ではなく、以前の21%の水準になってしまった。それでどういうことになったか。
・石油が入ってこないのでカストロ議長以外は、首相も含めて全部自転車通勤。石油発電が出来ないので発電の40%はバイオマスになっている。
・わざわざ「地産池消」と言わなくてもそうでないと生きていけないから地域の物を消費する。ハバナの街の空いている土地は全部緑の農地。
・化学肥料がないので有機農業にならざるを得ない、化学医薬薬品が足りないので、それに頼らない医療の医者を育てたり人材育成に全力を尽くすことになる。
・その結果、カナダ、米国を含む北米・南米を合わせてキューバの寿命が最も長くなっている。
・映画を見に行く回数、博物館や美術館に行く回数など文化的指標もキューバが最も高くなっている。
・キューバの文化が復活したために、観光客も10年間で6倍になっている。今のキューバには世界的に魅力あるキ
ューバがある。

我々自身ももう一度自分自身のもっているものを復活させる、そういうことが必要な時代であり、そのためには新しい
人間の知恵を注ぎ込むことが必要だ、「必要は発明の母」として捉えることも出来るという論旨でした。

「災い転じて福と成す」のは、少し前、マスキー法の厳しい基準を乗り越えたCVCCエンジンのホンダを思い出します。

世の中の各セクターで逆境の中で頑張っている人たちも、同じように自分で考え始めているように思えます。

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