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January 16, 2005

神戸市長田区ボランティアの集いでの偶然の出会い

阪神大震災の10周年の祈念イベントで1/15-16と神戸に行ってきました。京都大学防災研究所と人と防災未来センターの共催事業です。15日の昼間、セッションの一つに参加し、その晩、長田区の御蔵地区のボランティアの集いに誘われ、セッションの参加者を誘い、古い民家を改築した地区の集会場へ行きました。

阪神大震災10周年をボランティアの立場で振り返り、その思いを繋げていこうという企画でした。企画の手法は、「古民家移築集会所の囲炉裏を囲んでお鍋の会」なのですが、そこには、地元の皆様、震災当時のボランティア、現在のまちづくりボランティア、真野のまちづくりの関係者等が集っておられました。台湾の地震の復興委員会の副執行長をされておられた呉さんという方の顔も見えました。

私も、この機会に、地域の皆様・若手ボランティアの方とも話をしてみたいと思い、参加しましたが、皆さん、心に灯の点っておられる方ばかりで、話を伺いながら大変感動しました。

ところで、そこで思いもかけない出会いがありました。私の高校時代の同期で3年前に残念ながらお亡くなりになった人がいましたが、その長男の方と偶然お会いできたのです。初対面でした。彼もやはり同じ高校の出身でした。

彼は現在、神戸大学の建築学科で勉強されているとのこと。建築を勉ぶ合間に、ボランティアでその古い民家を移築した地区の「集会所」の天井を竹で葺くなどの奉仕もこつこつと行っているとのことを、地区のとりまとめ役の田中保三さんから紹介されたことで、偶然知り合えたのです。

どうも、同郷だと聞いて行くうちに、お父上も同じ高校で、私の同期だったという事実に自然に行き着きました。

全く偶然でしたが、得難い出会いでした。「先輩同期の皆様、母親も立ち直り、元気で頑張っているのでよろしくお伝えください」とのメッセージも承りました。これこそ阪神大震災の祈念事業が呼んだセレンディピティーでした。

実は、同期の彼が当時突然亡くなった際に、子供がまだ学齢期ということで、メーリングリストを同期で運用していることもあり、皆で相談して、ささやかながら育英事業を企画しました。彼は、そのことを母親から聞いたようで、「頂いたお金は入学金と一年間の授業料に当てさせていただきました。おかげさまで無事に大学進学を果たし、いろいろな場で勉学させていただいております。」との言葉も聞けました。

故郷を遠く離れても、神戸の地で、温かい地域の人々に囲まれ、様々な出会いをし、大きく成長している若い人を見ると、何故かエネルギーをもらえるような気分になります。我々の育英事業も十二分に活きていたのです。

かれは、建築家を目指して神戸大学に進学し、神戸の地で、阪神大震災で大きな被害を受けた長田区を中心として、建築家の安藤忠雄さん、京都の職人など様々な出会いに恵まれ、関西や東京の学生とも交友を築く機会も得ることができているようでした。今年、成人式を迎える彼は、高校時代学んだ、「自主自立の精神」、そして「脚下照顧」の思いで、謙虚に、そしてお父上の思いを胸に、生きていきたいとの心情を伺いました。

彼の今後に大いに期待したいと思った次第です。

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