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December 24, 2004

二つの石碑

中央防災会議の災害伝承小委員会で、東大地震研の都司助教授から、貴重な情報を頂きました。今から149年前の安政南海地震の際の津波被害を記した二つの対照的な石碑文の中味に関することです。貴重な災害伝承です。後世に伝えなければなりません。

<大阪市大正橋の石碑文>:安政2年(1855)、安政南海地震の翌年に建てられた石碑に刻まれた警句

・安政南海地震では、地震を感じて家の一部が損壊し、人々は家の下敷きになるのを恐れて、 堀に浮かぶ船に乗って難を逃れようとした。地震の2時間後、津波が襲ってきて、人が乗った船が流され橋に次々ぶつかっていき、船は転覆 し橋は落ちた。地震では人は死ななかったが津波で約350人が死んだ。

・実は今から147年前の宝永4年(1707)年にも同じような地震があった時人々は争って船に避難してやはり大勢の人が死 んだことがあった。我々はこの先祖の言い伝えを生かせなかったのでくやしい思いをしている。

・そこで、我らの子孫に申し伝える。将来も同じように大 きな地震が来るであろうが、その時は決して船で逃げようとするな。この石碑の文字がいつも読めるように、毎年この石碑の文字に墨を入れよ。

<堺市大浜公園の碑文>

・地震の後大きな津波が来た。しかし堺の住民は宝永の地震の時に船に乗って逃げようとして、大勢死んだという言い伝えを知っていたので、今度 は船で逃げようとした人はいなかった。堺の人は、死者はおろかけが人も一人も出なかった。

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