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December 24, 2004

「平成」という元号の評価

高校の先輩と時々夜の会合がありますが、過日元号を巡っての議論がありました。興味深い議論でしたので、以下ご紹介します。長野県の関係者は、酒を飲んでも議論がお好きのようです。

ある先輩経済学者の意見;
「経済活動を平らに成すという意味になる『平成』という元号は良くない」。

別の先輩の意見;

「平」は、熟語の上に来てアクティブになると、「でこぼこを均す」という動詞の機能を持つ。「成」は、部首を「戈」とする軍事用語で、「武力によって目的を達成する」ことが元来の意味。

「平成」という熟語は、既に中国ある。争って優勢な側が完膚なきまで相手を打倒するのを止めて行なう「和睦」を指し、負けそうな側から平成を申し出たら火に油を注ぐことになる。

Peaceが現代中国語で「和平」。「平和」は「保有点数を最小限に抑えた」ことを評価する麻雀の和り役であることはかなり多くの人が知っている。つまり、「平」が下に付く熟語は「上の字の働きの結果、平らかである」ことを表している。

過去の日本の元号で「平」が使われたのは、「天平」とそれに続く「天平○○」を皮切りに、以後「寛平」「承平」「康平」「仁平」「平治」「正平」で、14世紀で終わっている。

「平」が上に付く「平治」は、御存じ「平治の乱」のため1年足らずで廃号された。「平」が下に付く元号は、上の字の働きを受けた「平らか」な時代だったが、最後の「正平」は南北朝時代そのもの。これ以降「平」は元号に使われなくなった。

元号平成の制定時、小渕官房長官は「(努力して)平らかに成す」ことを篭めたものと説明しているが、当時絶頂だったバブル経済を平成した点では上記経済学者の意見のとおりだが、争いごとを力づくで抑えようとする時代のように見えてならない。

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