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December 23, 2004

地震予知の先駆者今村明恒博士

「70年前の地震予知と防災」ということで地震学会の方が「転送可」で以下の文章を寄せています。ご紹介します。岩手県の大船渡在住の在野の防災研究家山下文男さんの書かれた「君子未然に防ぐー地震予知の先駆者今村明恒の生涯」を併せて読まれることをお奨めします。
        

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東南海・南海地震対策特別措置法に基づく防災対策推進地域が指定され、中央防災会議から東南海・南海地震対策大綱が公表されました。

約70年前、今村明恒博士は、南海道沖の大地震が遠からず発生すると予測し、予知と防災のため献身的な活動を始めました。「何故この地域で大地震が発生すると考えられるのか、どんな地震・津波災害が起こるのか、どうすれば防げるのか」を特に当時の犠牲者に理解してもらうために書いたのが、1933年の「南海道沖大地震の謎」という論文です。このたび、その全文を「稲むらの火のホームページ」にアップしました。
http://www.inamuranohi.jp/cgi-bin/browse.cgi?no=2&dir=w14&model=w

その11年後の1944年12月に東南海地震が、13年後の1946年12月に南海地震が予測通り発生しましたが、戦争末期、戦後の混乱の時期でもあり、今村博士の警鐘は無視されて何の防災効果ももたらさず、大災害を蒙りました。

博士の努力は全く水泡に帰してしまったわけです。「昭和の南海道大地震津波につき広村の人々に寄す」は、そのときの今村博士の感慨です。
http://www.inamuranohi.jp/cgi-bin/browse.cgi?dir=w14&model=w

今回は国を挙げての防災対策への取り組みが始まったわけですが、この際、70年前同じ目的で孤軍奮闘された今村博士のこの2つの文章をできるだけ多くの方々に読んでいただきたいと思います。地震予知研究も防災対策も、その基本は当時と変わらないことが分かると思います。

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Tracked on December 29, 2004 at 11:03 AM

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