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December 23, 2004

セレンディピティー

科学用語にセレンディピティーという言葉があるのをご存じですか。

「目的以外のことで偶然得られた大発見」「思わぬものを偶然発見する能力」といった意味で、近年、研究員の間でよく使われるようになった言葉のようです。

1996(平成8)年4月、筑波大第三学群長だったノーベル賞受賞者の白川さんも、次のように書かれています。

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 それは、「セイロン(スリランカ)の3人の王子」というおとぎ話にちなんで主人公たちのもつ能力から作った言葉とされる。おとぎ話の王子たちは、探し求めていたのではないが偶然と賢明さに助けられて発見を重ねていく。太陽系の運動について考えを巡らせていたニュートンは、リンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を思い付いた。リンゴは単なるきっかけに過ぎないが、ニュートンにとってはセレンディピティー的な着想だった-。・・・
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セレンティビティという言葉はその様な意味で、大変、科学的意味合いが強いようですが、あることが一つの切っ掛けとなって大きなことへと発展することは、良きにつけ悪しきにつけ往々にしてあり得ることです。

田中前外務大臣と鈴木宗男議員のやりとりの延長線上で、現在のような事態となっていったことを見るに付け、どこから何が生まれてくるか分からないとつくづく思います。この事件の顛末により、個別利益重視の政治が大きく転換されることをせめて期待したいところです。

個別利益重視の政治の転換のキーワードは、私は地方分権と情報公開だと思います。しかし地方分権を進める上でも、その担い手の資質・能力の向上は不可欠です。

こうしたスキャンダルが契機になって世の中がよい方向に進むとしたら、政治・行政制度に於けるセレンディピティもあり得るのだと感じざるを得ませんが、その担い手の責任も重大です。
 

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