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December 23, 2004

働きながら大学教授になる方法

私の友人の萩原俊彦さんが「働きながら大学教授になる方法」(東洋経済新報社)という本を出版しています。サラリーマンであった彼は、一念発起して大学の教官の道を目指して、念願を叶えたのです。その軌跡を描いた本です。

単なるノウハウ本ではなく、これからの人生をどのように生きていくべきかという、生き方について、大いなる示唆を与えられる内容です。終身雇用制が崩れ、その時にあわてて受け身でキャリアチェンジを考えるより、時代の変化に早く気がついて、早く準備を始めれば、自由度を大きくすることができる、ということが説得力をもって述べられています。

弁護士の友人のことが何度か引用されています。この人も、私は高校時代からよく知っている人です。昔、彼が、「これからの時代専門性を身につけていないといずれ普通のサラリーマンとしてやっていけない大変な時代がくる」と、仕事をしながら「平日に司法試験予備校に通い」合格した話が紹介されています。思わずその弁護士さんの「信じ込んだらそのとおりに動く」という「理屈っぽさ」に「思いを馳せ」笑ってしまいました。

一方で、大学教授になる方法も、官庁から天下る「特急」から萩原さんが選択した「普通」の方法までいろいろあることを教えております。このようにパターン化されると、「負い目」を感じる教授も中にはいるかも知れません。私の知り合いにも何人もそういう教授がいますから。

米国の大学が、大変厳しい選考を行うことも驚きです。このような競争があるから、米国の学問の水準は高くなるのでしょう。対日経済政策などを見ていて、ついつい「嫌米的」になることもありがちですが、冷静になると、アメリカから見習うべきことの方もずいぶんと多いのだろうと思います。

日頃から自分自身を磨いておく必要性を改めて感じさせる、良書だと思います。しかし、やはり実行は難しいなあと、思わず思ってしまいました。「自分自身を律することのできない人はサラリーマンを続ける方がよい」、という厳しい言葉が我が身には応えます。しかし、少なくとも、阪神大震災で被災しながら、町内会をまとめ防災町づくりを果たし、しかも、60歳になってゴルフのプロテストに合格した古市忠夫さんのことも見習いながら、少なくとも精神的には頑張りたいと思いました。萩原さんの本にも古市さんのことが載っていました。「逃げたらあかん」「前向きに」が彼の人生哲学だということです。我々もその気持ちで行きたいものです。


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