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December 19, 2004

「破れ窓」理論

少し前のことですが、都内の某所でNY前市長のジュリアーニ氏の話を聴く機会がありました。20分くらい遅れて登場しましたが、話自体は大いに参考になりました。

私も最前列から2列目で、前市長と何度も視線を合わせながら話を伺うことができました。

「破れ窓」理論というものがあるのだそうです。小さな犯罪を見逃していくとやがてそれが拡大していく。あるビルの窓が壊されるとして、一つ一つの重なりがそのビルを全体として機能不全に追い込む。破れ窓一つが、ビル全体の崩壊に繋がる。だから、NYでは、小さな犯罪を徹底的に取り締まってきたのだそうです。現在、犯罪捜査の面で、日本の警察もその理論を実行に移しています。駐車違反の徹底取り締まりなどはその例です。

ドアにペイイントを塗った犯罪者には、刑罰として、ペイントの掃除を何日も課す。そういうことの積み重ねで、今やNYは全米一安全な都市になったと。

WTCの事件ではそれが機能したのか。これについては、NYは、それなりに備えていたとの話でした。東京の地下鉄サリン事件などを踏まえ、そういうことがNYでもありうると、NY市で危機管理室を作って備えていたとのことです。消防・警察はもとよりしっかりした体制であったが、全体を鳥瞰する立場からの体制がないので、地下鉄サリン事件以降、それに対する備えをNYとして行ってきたとのこと。

残念ながらWTCでは、多くの犠牲者が出たが、NYとしてはそれなりの備えをしてきていた為に、予想外の事案に対しても、それなりの対応ができたというのが、ジュリアーニの「思い」でした。あの事件の際に、ミサイル攻撃がありうることまで,NY市は想定し、準備までおこなったのだそうです。

講演会の最後のジュリアーニの言葉。

「テロリスト自身は弱い。国家に匹敵する力を持ってはいない。彼らは人々を心理的に恐怖に陥らせる、そのことを意図している。社会がテロを許さないという確固たる信念で備えていれば、つまり、心の準備を怠らなければ、テロを恐れることはない」

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